0520 椎葉神楽

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  • 民俗芸能

椎葉神楽 について

毎年11月から12月にかけて行われる夜神楽。村内26地区で伝承されており、各地区毎に村人が総出で神楽を舞っています。神楽を舞うのは椎葉の村人にとっては冬祭りであり、トシ祭りとも呼ばれています。神楽を舞う場所は本来民家で、神楽宿と称しています。また、宿のなかのデイと呼ばれる座敷に注連を張って設けた舞所のことを御神屋(みこうや)、舞手のことを祝子(ほうりこ)と呼んでいます。演目は33番とよく言われるが、必ずしも一定したものではなく、40番近くから20数番までと様々です。特色としては、この村で今も続けている狩猟や焼畑耕作の要素を色濃く伝えていることが挙げられます。猪や鹿の奉納があったり、粟や大豆などの雑穀を用いる神楽が実に多く見られます。また、唱教(しょうぎょう)と呼ばれる唱え事も貴重なもので、神楽や採物(とりもの―御幣や弓矢など舞の時に手にする用具)の謂れを語ります。この唱教のなかには、平安時代に歌われた歌謡も含まれています。村人が病気を治す願をかけ、その願が成就したときには、庭先に大宝の注連という飾りを宿の庭先に立てます。これを「注連の大祭」と称し、大掛かりな飾り物やこのときに特別に舞われる神楽が見られます。現在は願をかけることも少なくなったので、保存上、栂尾と大河内では4年に1度、竹之枝尾と十根川では毎年大祭を催しています。演目は各地区によって多種多様で、太鼓のリズムも祝子の衣装も、同じ村内でも全く異なるものが伝えらえています。

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