小正月の飾り物 について
戸屋の尾の集落では村内でも豪華なメージョウの作り物が見られる。デイと呼ばれる座敷の柱に柳の木を取り付け、色餅のほか、稗餅や粟餅、そして、里芋を枝先に突き刺し、唐黍(とうもろこし)、地大根、カライモ(さつまいも)、大豆、小豆などを飾る。コノミヤという飾り物も付ける。これはフシ(ヌルデ科の木)を1尺(約30センチ)ほど切って作ったものを2本で1対としたもので、皮を全て削った方が粟の穂、斑に削ったものが稗の穂と伝える。その横には、作祝いと称して、種籾の入った叺にメージョウを指し、その前にはフクジュドノという小豆餅で作った大黒様が祀られている。