正月の呪文

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  • Croyances et coutumes

正月の呪文 について

椎葉では正月の事始めの儀礼に伴う様々な呪文が伝えられる。例えば、大晦日に床に入るときの呪文、正月、初めて当主が起床するときの呪文、着物に袖を通すときの呪文、家の扉を開ける呪文、若水を汲むときの呪文などがある。
臼杵俣では着物に袖を通す際には、ねや起きて、胸の蓮華を押し合わせ 弥陀と薬師を結び込み参らすると唱え、初めて囲炉裏に火を点ける際には、ねや起きて四方ゆるりの隅見れば 燃え立つ煙は不動権現 鉤と自在は弥陀のお姿と唱える。さらに、戸を開けるときには、ねや起きて黄金の舞戸を押し開き 四方浄土明らかに見ゆと言って、若水を汲む際には、ねや起きて若水汲み取る若男 今汲みおくぞアビラウンケンソワカと唱え、杓で若水を汲んで家に入る。

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