神楽面

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  • 民俗資料

神楽面 について

椎葉神楽面の注目すべき点は、利根川神社の御神体とされている若い女面が古い能面であること、栂尾の寛永9(1632)年と墨銘のある若い女面、木浦牧嶽大明神の若い女面のような神霊を表現する地方色豊かな独創的な仮面があること、鬼面系の仮面が全体の半数以上を占めていること、ここの神楽面が製作年において近世初頭期から中期(17~18世紀)のものがかなり存在していること、形と彩色の美しい作品が多いことである。これは神楽面の歴史を考える上において貴重である。神楽面の種類と量が多いことも、全国の神楽面と比較して珍しく、存在価値が高いと思われる。以上のような注目すべきいくつかの点は椎葉神楽面の特色としていると同時に価値の高さを示しているといえる。

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