神楽のみこうや について
奥村のみこうや。みこうやは舞所のこと。御講屋・美講屋などの文字が当てられるが、本来は御神屋の意である。座敷であるデイの間の4畳ほどの広さに注連を張り、舞所とする。奥村のみこうやの注連飾りは切り紙が多く飾られる。長方形の白紙に「二八」と切り抜いたものは、ニワトリと称される。中央には、高天原と称する神霊を迎える神籬を作る。その周囲には神楽用具や面などを飾る。神楽面は、舞うとき以外は白紙を被せる。祭壇の上部には、神楽で用いるすべての御幣と水神幣が地区の戸数分飾られる。神楽が終わると、村人が各自持ち帰り家の神々を祀る。