トシノヒ

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大晦日の行事

  • 信仰習俗

トシノヒ について

12月31日、大晦日のことをトシノヒと呼んでいる。この日までには門松など正月飾りを整えなくてはならない。人々は屋内とその周囲に祀る神々に御幣を捧げる。屋内には、台所の火の神幣、屋外には荒神幣、水神幣、山の神幣を各々祀る。家によっては、倉庫に倉の神幣や作神様と称してツヅラテゴ(葛で編んだ手籠)に餅を入れ注連縄を付けるところもある。御幣は冬祭りの神楽の際、地区内全戸の御幣を切るところが多い。御幣と共にカケグリと称して竹筒を2本組にして神酒を入れて捧げる地区も多く見られる。大晦日の夜をトシノバンと呼び、牛などの家畜に「トシをとらせる」といって、餅を食べさせる習わしがある。

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